リモートワークは自宅がオフィス。だからこそ自宅の防災対策が必要②

こんにちは。konnoです。

事業継続を考えるうえで、ついつい見逃されがちな、自宅の防災対策。
考えるべきことを、前回
「リモートワークは自宅がオフィス。だからこそ自宅の防災対策が必要①」
の中で紹介しました。
シリーズ2回目となる今回から、当社の社員寮の実例をもとに、具体的な対策をご紹介していきます。
オフィスの代わりとなる自宅の防災を見直してみてください。

まずは、「家具の転倒防止」について。

大地震が起きたとき、危険な家具といえば

  1. 冷蔵庫
  2. 食器棚・本棚
  3. タンス
  4. テレビ
  5. 電子レンジ

が挙げられますね。
重たい家具が倒れてきてケガをしても、震災直後ではまず救急車などは望めません。
ケガ=命を落とすことにもつながりかねません。
転倒防止の対策をしておくことで、いつ地震が来ても生き延びられるようにしましょう。

家具を固定する

最もシンプルで確実なのは、家具を壁に固定することです。
転倒防止ベルトは壁と冷蔵庫や本棚などの大型家具に金具などを固定し、ベルトを通します。
冷蔵庫の種類によっては、下の写真のようにベルトを通すための穴がある場合もあります。
無ければ、ネジや強力な粘着テープなどで金具を固定します。

転倒防止ベルトで冷蔵庫を壁に固定する

設置する際によくある失敗は、金具を止める場所を、壁の柱ではなく薄い板だけの部分にしてしまうこと。
こうすると、いざ大震災が来た時に、ネジが十分な強度を保てずに抜けてしまいます。

では、どうすればよいのかというと、「下地センサー」というものが1,000~2,000円くらいで
市販されているので、これを使うと良いです。
壁の後ろに柱が通っている部分と、そうでない部分とを、壁に触れさせるだけで
判別することができるので便利ですよ。

壁が使えないなら転倒防止安定板

壁に金具を固定できない事情がある家も多いかもしれません。そのようなときは
転倒防止安定板(例えば「ふんばる君」)が便利です。
本棚やタンスなどの下に挟みこむだけで、100%とはいえないまでも、かなりの確率で転倒防止することが可能です。

ふんばる君を本棚の下に挟み込む

挟み込むだけなので、壁も床も家具も傷つけることなく、転倒防止できるのが良いですね。

簡単に取り付けられる耐震マット

電子レンジなど、そこまで大きくはないけど、重量があって飛び出してくると
危険な電気器具も多いと思います。
そのような器具にすぐ取り付けられるのが耐震マットです。

すぐに取り付けられる耐震マット

とくに、粘着質なジェルタイプの耐震マットが便利。
強力に付着するので、飛び出しを防ぐことができる上に、載せている家具をどければ
指の力ではがしたり付け直すことができます。

テレビ、ディスプレイは耐震ストッパーで固定

部屋にあるテレビ、机の上にあるディスプレイなどは
耐震ストッパーで固定するのが良いです。

ディスプレイ・テレビの足と、固定する台・机などの表面に強力な粘着テープを貼り付けるのですが
ベルトが伸縮するので、多少変わった形のディスプレイやテレビにも利用できるのが便利です。
下図のディスプレイも、普通の耐震マットなどでは固定しにくい形だったのですが
耐震ストッパーであれば、簡単に固定できました。

耐震ストッパーでディスプレイと机とを固定

 

チャイルドロック・耐震ラッチで飛び出し防止策

冷蔵庫、食器棚などが転倒しなかったとしても、
中に入っているビン、食器類が飛び出したら、やはりケガのもとになります。
これを防いでくれるのがチャイルドロック・耐震ラッチです。

チャイルドロックは、食器棚などの扉に取り付けることで、扉が開くのを防いでくれます。
耐震ラッチは、平常時は全くロックがかかりませんが、一定以上の震度を感知すると
ロックがかかり、扉が開くのを防いでくれます。

ちなみに、社員寮で使っている冷蔵庫用耐震ラッチは、
株式会社リンテック21の「ロックヤモリ RY-001」という製品です。
(リンクはこちら ロックヤモリ RY-001  株式会社リンテック21 (lintec21.com)

ネジなどの加工を一切せずに、簡単に冷蔵庫の扉の上に取り付けることができ
しかも平常時は全く気にせず扉を開閉できます。
丁度良いものが見つからない、、という人や、
いちいち開け閉めにロックを操作するのが面倒、、という人にはおススメですよ!

(左)食器棚に取り付けたチャイルドロックと(右)震度5以上の揺れで固定する冷蔵庫用耐震ラッチ

 

ここで紹介した転倒防止グッズは、どれも自分で取りけられるものです。

事前に対策して、大震災が起きても生き延びられる自宅環境を作りましょう!

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